こんにちはE&Aの小尾えつしです。

カスタムカー、チューニングカー、ドレスアップカー。
自分好みの一台を手に入れるために「誰のクルマよりもカッコよく」「少しでも性能を引き上げたいから」などなど。クルマが好きな人であればさまざまな理由で「他とは違う自分だけの愛車を手に入れたい」と考えているのではないでしょうか? 私がハイエースのカスタムを始めたのも、ほんのちょっとしたきっかけからでした。

最初の200系ハイエースはベンツ用エアロパーツの搬送用に買い入れた一台でした。クルマとしての性能や素性にはなんの不満もなかったのですが、そのまま乗っているのでは、やはり楽しくなかったのです。だから黒いバンパーを同色にしてみたり、オートバックスで純正タイヤ入れ替えタイプの15インチアルミなどを入れてみたりしてました。

それからも少しづつ手を入れましたがどうにも満足できずに、とうとうハイエースのカスタム化を決意しました。当初は既存のパーツでドレスアップを考えてみたものの、その頃のハイエースのカスタム市場には欲しい商品がまったく見当たりません。どうやってもオシャレじゃないし、ぜんぜんかっこよくない。むしろトンデモカーばかりで、まったくセンスのかけらも感じられなかったのです。

そこからベンツのパーツ開発とあわせて、ハイエースのパーツ開発も開始しました。試行錯誤の日々が続き、作っては壊し、作っては壊し、自分が納得いくまで、自分が「これだ!」と思うものができるまで、ひたすら開発を続けてきました。

E&Aが何よりも大切にしていること

E&Aのカスタマイズは、より楽しく、美しく、皆様の目を引き付けるスタイルであることを目指してきました。そして、それと同時に何よりも大切にしていることがあるのです。

それは「実用性と耐久性」です。
当たり前のことかと思うかもしれませんが、この世に出ているアフターパーツの中には、この当たり前の、最低限とも言える条件すら満たしてないものが存在していることも事実です。

どんなに過酷な条件でも、実用性がなければ意味がない。
どれだけドレスアップされてても、自走できなければ意味がない。
いくら見た目が綺麗でも、万一の時に安全でなければ意味がない。

ベンツもハイエースも関係ありません。
クルマである以上、カスタムする以上、それは絶対にE&Aが譲れないことなのです。

だからE&Aのカスタムカーは寒い雪道での走行テストを行います。
展示会などに出展する時も、それぞれのクルマ達を自走させていきます。
万一事故が起こっても優れた衝撃吸収で破損個所が広がらず、安全性が損なわれることがありません。

楽しく、美しく、実用的で、耐久性がある。

これこそがE&Aカスタマイズのポリシーです。
ぜひ一度、実車を見にきてください。

E&Aが出した答えのひとつをご紹介します

2011年3月11日。
未曾有の大震災により多くの尊い命が失われました。
この震災によりE&Aのコンプリートカーも何台かが損傷を受けました。
輸送インフラも整わないこともあり、震災後すぐに私はお客様の修理用パーツを届けに現地へ足を運びました。そして、その時に目の当たりにした現地の光景は、報道されている以上に無惨な光景だったのです。

私は帰り道、様々な思いにとらわれ、考えもまとまらず、複雑な気持ちでいっぱいになりました。
考えぬいた結果、結局私にできることと言えば、このような状況下でもスタイルや機能を損なわない車の実現ではないか…というところに辿り着きました。

そして、私は今までのコンセプトカーとは違う一台を創り上げました。今までのコンセプトカーもE&Aのポリシーは意識していましたが、どうしてもスタイルが第一前提での話でした。だから今回の新しい一台は、徹底的にポリシーである「実用性と耐久性」を前面に押し出したコンセプトに拘りました。

高さを確保しつつスタイリッシュさを追求したデザイン。まるでリフトアップされているかのようにアンダー部を徹底的に切りつめた前後バンパー。大きく起伏した荒れ地でもオディーを保護出来るサイドバー。これらを装備する事で道無き道を走り、かつストレスフリーで乗り降りできる手軽さもあわせて実現しました。

カスタム史上誰も作った事のない「バンパーの高さを純正より抑える」事で、道を選ばずに走れる利便性、フットワークの良さは、自分の体に羽根が生えたかのような別世界を与えてくれます。このプロジェクトをE&Aが行う事ですべての機能を実現した上に、最高のデザイン性も確保できました。

内装に関しても必要な装備と空間を確保しました。
いつかまた何が起こってもおかしくない日に備えたハイエースを…そういう思いを込めて今回のコンセプトカー「F09 SAFETY PACKAGE」は製作されたのです。

そして、いまでも日本は災害国と言っても良いくらい、大規模な大災害が起き続けています。
つい先日も大阪には台風、北海道には大地震とまったく油断できない日々が続いています。
できればこのクルマが役に立たないことを願いながら、これからも皆様のために、日本を元気にするためにE&Aはカスタムを続けていきます。